映画紹介『クリムゾン・タイド』

クリムゾン・タイド サムネ.png

おすすめ度:★★★★★

潜水艦映画にハズレなし。隔離された状況で究極の決断を迫られる緊迫感を見事に描いた傑作。監督トニー・スコット、脚本タランティーノ、音楽ハンス・ジマー。米海軍の潜水艦乗りに憧れてしまう映画。組合員にはぜひ一度は見て欲しい一作。

あらすじ:

ロシアのチェチェン紛争をきっかけに、超国家主義者ウラジミール・ラドチェンコによる反乱が勃発し、ロシア政府は大陸間弾道ミサイルの発射基地などを反乱軍に占拠されてしまう。この事態を受けてアメリカはオハイオ級原子力潜水艦アラバマを出撃させる。アラバマの艦長で叩き上げの軍人ラムジー大佐はハーバード大卒でアフリカ系のハンター少佐を臨時の副長に迎えてアラバマを出港させる。ラムジーの自己流かつ強引なやり方に最初は従うハンターであったが、演習中に艦内で発生した火災により黒人の乗組員を失ったことやその扱いを巡って二人は対立してしまう。出港から六日目に入ったアラバマに、「先制攻撃をせよ」との指令が届く。ミサイルの発射準備を進めるアラバマに、反乱軍の攻撃型潜水艦が迫る。間一髪のところで危機は回避するも、戦闘によりフローティング・アンテナのウィンチを損傷してしまい、新たに受信していた指令書が途切れてしまう。途中まで印刷された指令書の解釈を巡り、二人の対立は頂点に達する。ラムジーはハンターの解任を命じ、ハンターはラムジーを軍法違反により拘束するように命じる。二人の対立をよそに、時間は刻一刻となくなっていくのだった。

コメント:

戦慄と緊迫に尽きる映画。この映画は見て楽しむというより感じて楽しむ作品であると思う。深海という切り離された空間で矢継ぎ早に決断を迫られるという潜水艦映画に欠かせない緊迫感がしっかり演出されていて、核という新たな脅威をテーマに加えることで、見えない敵と戦う新時代の戦争の恐ろしさを匂わせている。冒頭の「世界で最も力のある三人は合衆国大統領とロシア大統領。そして、合衆国艦隊の弾道ミサイル搭載原子力潜水艦の艦長である。」という言葉、これがこの映画の全てを示している。

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映画紹介『クリムゾン・タイド』” への4件のフィードバック

  1. 初めて観たクリムゾン・タイドの採点をしてやろうか・・・・?100点だよ。

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