映画紹介『ロックアップ』

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おすすめ度:★★★☆☆

メジャーな映画以外も紹介していこうと思い、最近見た『ロックアップ』を紹介。スタローン×刑務所という設定だけで借りた映画だったが、これが意外に面白い。スタローンとドナルド・サザーランドの他、『スリー・リバーズ』や『パール・ハーバー』、『ブラックホーク・ダウン』のトム・サイズモア、『ロッキー2』や『ラスト・アクション・ヒーロー』のデッカー役のフランク・マクレーが出演している。監督はジョン・フリンで、音楽は『ロッキー』シリーズのビル・コンティ。

あらすじ:

フランク・レオンは14歳の時に修理工のガレッティに拾われ父親のように慕っていたが、ある晩不良に襲われたガレッティを助けるため応戦したことで刑務所に入れられてしまう。模範囚として過ごし半年後に出所を控えていたフランクだったが、ある晩突然ゲートウェイ刑務所へ移送されてしまう。そこには、フランクを逆恨みし復讐を目論む所長のドラムグールがいた。悪徳看守や極悪囚人らから度重なる挑発や攻撃を受けながらも、自分の出所を待ち望んでいる恋人メリッサのために耐え続けるフランクだったが、そこに所長のさらなる魔の手が襲い掛かる。

コメント:

そこそこ面白かった映画。寡黙な男が追い詰められぶちギレるというスタローンが得意とするストイックな演技が設定に反映されているので、映画の方がスタローンに合わせる形になっている。音楽担当がロッキーのビル・コンティなので、車の修理のシーンのBGMなど場面場面の音楽がロッキーっぽい。

ドナルド・サザーランド演じる所長のキャラクターがあまり掘り下げられていないのが残念なところ。悪役としての見せ場が序盤以降あまりなく、またスタローンへの復讐の手段もありきたりだったので、もう少し悪人の設定を活かした冷酷非道な攻撃を仕掛けて欲しかった。ドナルド・サザーランドはねちっこく嫌味な性格のキャラクターをよく演じるので、そういう意味では今回はヒールっぽさをソフトに仕上げて主役を立てた形になった。余談だが、ランボー然り大脱出然り、スタローンと刑務所は相性がいいのかもしれない。

映画そのものに関係はないが、日本語吹き替えの声優が玄田、芳忠、麦人、青野(別吹き替えは石田太郎、ダブルべネット)、加藤精三というプレデターの面子だらけで、組合員ならそれだけで楽しめるはず。

総じて、いつものスタローン映画という感じの映画。暇つぶしに見るのがおすすめ。

 

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