映画紹介『オデッセイ』

オデッセイ サムネ

おすすめ度:★★★★☆

火星に取り残された男の脱出劇。ゲソゲソに痩せていくマット・デイモンに注目。主演マット・デイモン、監督リドリー・スコット。

あらすじ:

火星への有人探査計画であるアレス3のクルーは、探査中に大砂嵐に襲われ、全ミッションの破棄しロケットに向かっていた。その時、折れたアンテナが飛んできてクルーの一人であるマーク・ワトニーを直撃した。クルーは行方が分からなくなったワトニーを死亡したものと判断して、火星上の軌道へ戻りヘルメス号で地球へ向かって出発してしまう。ところがワトニーは奇跡的に生存しており、火星に一人取り残されたことを知る。救助が来る見通しもない中、植物学者であるワトニーは持ち前の知識を活かし、残された資材を使って火星で生き延びることを決意したのだった・・・・・・。

コメント:

気に入ったところは描き方と映像美と雰囲気。地球側の状況の描写をやや少なめにして、ワトニー視点で描かれる火星での生活や景色が多くを占めているので火星のイメージがしっかり伝わってくる。宇宙を舞台にしたSFものによく見られるシリアスな雰囲気はかなり薄く、ワトニーが脱出の為に動き出すまで、水と食料の確保や通信手段の回復といった生活への工夫を凝らす場面が多いので現実に対して前向きな印象を受ける。映像もかなりきれいなので見て欲しい。ちなみに原題は『Martian』は火星人・火星の住民の意、邦題の『オデッセイ』は長い旅や放浪を意味し、どちらも面白いネーミングをしている。

分かりやすいが身も蓋もない言い方をすればマット・デイモンの火星一人暮らし体験。火星に置き去りにされたけど意外とやっていけて、でも四年も生きるのはさすがに無理だから迎えに来てもらうという話。火星での生活にも大した問題は起こらず、脱出の際のランデブーもそんなにやばい状況には陥らないので安心して見れる。『ゼロ・グラビティ』もそうだったが、なぜピンチになると毎度中国の宇宙船が出てくるのだろうか。宇宙科学の進歩におけるそれぞれの国家の立場に意味があるかもしれない。

終始一貫して、悲壮感があまり漂っていないので見ていて疲れない作品なので、家族や友人と見るのにおすすめ。

映画紹介『オデッセイ』” への2件のフィードバック

  1. これはおもしろそうな映画ですな!
    火星でぺパロ二のピッツァが届くのを待つ生活でもしたいぜ。久々だし、深夜復讐便、深夜カフェのピエール、ハタリ!を薦めるぜ!

    関係ないがセガール氏って関西弁上手いっすね・・・

    1. フランス映画にも詳しいとはさすがだムエタイX。
      (セガールの関西弁、)あぁそうだ。当然だぜ、セガール氏が10年もいた同じ大阪出身の俺に勝てるもんか。

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