映画紹介『ダイ・ハード』

ダイ・ハード サムネ

おすすめ度:★★★★★

アクション映画の金字塔。ブルース・ウィリスの代表作。ド派手な演出とキレのある演技に酔いしれろ!

出演は他に『ハリー・ポッター』シリーズでスネイプ教授役を務めたアラン・リックマン。監督は『プレデター』や『ラスト・アクション・ヒーロー』、『レッド・オクトーバーを追え!』のジョン・マクティアナン。

あらすじ:

ロサンゼルスのナカトミプラザではクリスマスパーティが催されていた。ニューヨーク市警のジョン・マクレーンはナカトミ商事の重役であり別居中の妻、ホリーの元へ向かっていた。オフィスで久しぶりにホリーと再会したマクレーンだったが、直後ナカトミプラザにハンス・グルーバーを始めとしたテロリストたちが押し入る。ホリーを含んだ全員が人質に取られてしまい、マクレーンはテログループにたった一人で立ち向かうことになるのだった。

コメント:

これを見なけりゃアクションは語れない。アクション映画好きには登竜門とも言える存在の作品である。

見所しかない映画だが、ジョン・マクレーンというキャラクターがこの映画の一番の魅力だろう。彼のキャラクターはその名前だけで通じるほどに世に浸透している。マクレーンは今作以降も様々な大事件に巻き込まれ、「世界一ツいてない男」と言われている。序盤ではホリーとのやり取りを通して落ち着いたダンディな雰囲気を漂わせるマクレーンだが、事件に巻き込まれると途端にうるさいおっさんへと豹変する。とにかくぼやくわすぐ吹っ飛ばされるわ情けない叫び声をあげるわで主人公のくせに決まらないところだらけのマクレーンだが、そんな気取った格好良さのない所が逆にいいのだ。そして何より主人公とは思えない程、性格が悪い。敵と戦いながら「死ね!」と連呼し、相手が悪人なら平然と殺す。その性格の悪さは折り紙付きで、ホリーにも「あれだけ人を怒らせるのはあの人しかいない」と言われているほどだ。一作目にして名言も数多く生み出しており、「何で俺ばっかりがこんな目に!」や「イピカイエー!(カウボーイ用語で、「くたばれ」「ざまあみろ」などの意)」はもはやマクレーンの代名詞である。「てめぇの弟を殺った時の声を聞かせてやりたかったぜ!」と「パーティにようこそ!」はアクション映画史に残る名言であり、主人公が言ったセリフの中では最もひどいものになるだろう。そして、もはや悪役とも言えるほどの下卑た笑いがたまらない。この映画は彼の汚い笑いと「イピカイエー!」を見るためにあると言ってもよい。あまりに悪役じみているせいで死亡フラグが全く立たないので、視聴者をある意味で安心させてくれる。タイトルの「ダイ・ハード(不死身)」という言葉が実によく似合う。ぼやきが得意で、ランニングシャツに裸足でギャーギャー叫びながら無双するおっさん、それがマクレーンなのである。余談だが、初めて見た当時はヤクというものを知らなかったので、エリスの鼻の下に白い粉が付いているのは饅頭でもつまみ食いしたからだと思っていた。

映画紹介『ダイ・ハード』” への2件のフィードバック

  1. やはりダイハードが来たか!さすがだぜ!アクションの登竜門と言えばランボーシリーズもそうだよな?
    映画の撮影秘話、トリビアってのも良いもんだぜぇ?
    あの地獄の黙示録はデニスホッパーが撮影中ずっとマリファナ漬けで台詞が覚えられずに何度もコッポラと喧嘩し、マーティンシーンは撮影中、心臓麻痺で死にそうになったり、ゴッドファーザーPARTⅢではロバートデュバルが、アルパチーノと同額のギャラを要求して断られ怒って出なかったり。
    タイタニックに至っては救命ボートに乗り込む人間にデジタル時計をしている奴がいる。まったくお笑いだ。メイトリックスがいたら奴も笑うでしょう 。

    1. あぁまったくだ。パールハーバーの、ヘリとイージス艦の映り込みや史実ガン無視仕様が天国に思える。
      ギャラでもめるやつは大勢いる、忘れないことだ。ハリー・ポッターシリーズでマダム・フーチ役の女優がロンと同額のギャラを請求したのを思い出す・・・。
      ロッキーで、投げられたリンゴを走りながら受け取るシーンは果物屋の店主が撮影だと知らずに本物のボクサーだと勘違いして起こったハプニングだったりするんだぜ。

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