映画紹介『ケープタウン』

ケープタウン サムネ.png

おすすめ度:★★☆☆☆

フォレスト・ウィテカーとオーランド・ブルーム主演のクライムサスペンス映画。前々から気になっていた映画で、評価はそこそこ。

あらすじ:

アフリカ有数の大都市ケープタウンの治安は年々悪化の一途をたどっていた。自身もズールー人であり、そんなケープタウンの現状を悲観している地元警察の警部アリ・ソケーラは、ある日有名な元ラグビー選手の娘が惨殺死体で発見された事件の捜査を始める。アリは、彼の部下であり、腕は確かだが酒と女に溺れる問題児のブライアン・エプキンと共に捜査を進めるうちに、殺害犯がある薬物の売人であることを突き止める。そしてその薬物は最近頻繁に起こっている児童失踪事件の現場に遺されていたものだった。アリとブライアンは、この事件の裏には街全体に巣食う巨大な組織の存在を知る。

コメント:

舞台はアフリカだが、それ以外の要素がアメリカ映画とあまり変わらず、ロケーションを活かせていないように感じた。テンポがよくクライムサスペンスとしては申し分ないが、タイトルの個性の強さに対してストーリーのパンチが足りない。アフリカ的要素はあまり含まれておらず、強いて言えば子供の失踪が日常化しているという治安の悪さぐらいだろうが、それも本編では捜査の足掛かりという要素でしかないのが残念なところ。一話完結型のドラマなら丁度いいくらいの密度にも思える。余談だが、原題の『Zulu』から邦題が『ケープタウン』になっているところに分かりやすさを優先していて日本人らしいセンスを感じた。

不満な点はないが、あっさりしすぎているのがやや物足りなくもある作品であった。あまり過度な期待はせず軽く流し見るのが吉。

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