映画紹介『ザ・ロック』

ザ・ロック サムネ

おすすめ度:★★★★★

文句なしの最高傑作。一生に一度は見ておきたい一作。

あらすじ:

アメリカ海兵隊武装偵察部隊のフランシス・X・ハメル准将(エド・ハリス)はかつて従事した非合法の作戦下で部下を失っていた。部隊は壊滅状態の末に援護要請を却下されたことにより全滅。しかし政府はその事実を公表せず、勲章の授与はおろか遺族への賠償や慰霊式典さえも行わなかった。それらに対する訴えにも下院議会や政府は耳を貸さなかった。彼は妻の墓に誓うのだった、「決行するしかあるまい、何が起きても・・・・・・」。

ハメルは14人の部下と共にVXガスと呼ばれる化学兵器を奪取し、かつての刑務所で通称ザ・ロックと呼ばれるアルカトラズ島を占拠した。観光客とツアーガイド81人を人質に、ハメルはアメリカ国防総省に遺族へ渡す補償金の原資として現金1億ドルを要求する。そして要求が通らない場合はVXガスを搭載したミサイルをサンフランシスコに打ち込むと脅迫した。FBI長官は早速SEALs派遣の準備をする。そしてSEALsの他に、化学兵器のスペシャリスト、スタンリー・グッドスピード(ニコラス・ケイジ)と、アルカトラズ島唯一の脱獄成功者であり、元イギリス情報局秘密情報部部員、兼SAS大尉のジョン・パトリック・メイソン(ショーン・コネリー)の二人が同行を命じられたのだった。

コメント:

監督・マイケル・ベイ、製作・ジェリー・ブラッカイマーという黄金コンビ。さらに音楽はハンス・ジマー(『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズや『クリムゾン・タイド』など)という折り紙付き。占拠前のアルカトラズでハメルが子供に先生を連れて逃げるように言う場面やスタジアムを爆破すべく発射されたミサイルの進路を変更する場面などを見ると、ハメルの軍人としての人命尊重の意志が読み取れる。国を守るために人質もろとも空爆を命じる政府とテロリストになっても望んでは人を殺さないハメル、どちらが人命を尊んでいるかが皮肉に描かれている。今まで見た映画の中で最も好きな映画かもしれない。銃口越しのハメルの眼光と発煙筒を手に空に叫ぶグッドスピードが最高にかっこいい。

見所はハメルと部下による仲間割れの場面。空気の重たさ、息を飲むような緊迫感がすごい。ハメルがフライ大尉に「下がれと言ってるんだ!」と叫ぶ演技は鳥肌モノ。

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